ONKYO rubato DP-S1 & Pioneer SE-CH5BL





デジタルオーディオプレイヤーの「onkyo rubato DP-S1」と
イヤフォンの「Pioneer SE-CH5BL」。

いつだったかは忘れてしまったけど、白い輪っかのついたiPodを手に入れてからずっと、.mp3や.m4aといった圧縮音源で音楽を聴く機会が多くなって、iPodからiPhoneに変わった今でもそれは続いている。

その何千曲と持ち歩ける利便性と、さらにはYouTubeやAppleMusicという何万曲から選べるストリーミング再生の普及で、いつのまにかCD以上のクオリティで音楽を聴く機会は減り、家でゆっくりと時間が取れる時とライブ・コンサートの時のみ、ということに。

実はこれがずっと気持ち悪かった。
なんで自分は、わざわざクオリティを落として聴いているんだろうと。
作り手が、予算と時間の許す限り自分の好きを詰め込んで、音作りしてくれているのに。

メモリの大容量化とDACの進化で、CD以上のクオリティで聴くことのできるプレイヤーが持ち歩いてもドキドキしない価格になってきたので、iPod以来久しぶりの音楽専用プレイヤーが届いた。バースディプレゼント。ありがとう。

「ONKYO rubato DP-S1」
参った。
CDからのデータもハイレゾデータも、アップサンプリング機能などの恩恵もあるのだろうけど、ストリーミングやiPhoneでの圧縮音源と比べて、細かいニュアンス部分での違いが積み重なって、「CDってこんなにいい音だったんだ」と改めて思った。今まで気づいていなかったシンバルとかベースの音とかが沢山あった。

で、せっかくDP-S1には2.5 mm 4極バランスヘッドホン出力端子がついているので、こちらにもトライしてみようと対応イヤフォンを探したが、基本、ケーブル交換での対応になっている。まあ需要少ないだろうからな。
手頃な価格で始めから2.5mmの端子に対応していたのが、

「Pioneer SE-CH5BL」

今使用しているオーディオテクニカのイヤフォンの皮膜が破れてきて、そろそろ持ち歩き用は買い替えだなと思っていたので、色々と試して迷っていたのが
sony IER-H500A
オーディオテクニカ ATH-CKR70
ONKYO E700M
muix ix3000
あたり。大体1万円以下のクラス。
音の好みは、onkyoかなーと。

そしてDP-S1に聞き慣れている音源を入れ、店頭で「Pioneer SE-CH5BL」を視聴。

え!この価格の音なのこれ?すげえ好みなんですけど。
一番初めに感じたのは、ベースの音。
購入検討していた上記のイヤフォンだと少しボワンとして、ライブハウスで聴くようなベースの音の出方なんだけど、SE-CH5BLはそれに加えて、ベースの弦を弾いているニュアンスが加わるというか音の輪郭がはっきりするというか。

そして、声やドラム・パーカッションの残響感。
良いホールで聴いたときのあの残響感。録音で良いリバーブが効いたときの残響感。

わーまじかコストパフォーマンス高え。バランス出力凄え。
エージングしていくとどうなるのか楽しみ。

作り手が、録音盤に込めたもんを、なるべくそのまま聴きたいと思っている私には、それに普段から少しでも近づける組み合わせな気がして、とても良いものが手に入った年末です。


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