アースダイバー/中沢新一

earthdiver
コンビニとファーストフードのおかげで(?)帰省しても、地方に行っても「その土地らしさ」はなかなか感じられなくなってしまった。そこで暮らす人からすれば便利になることは、良いことで、「その土地らしさ」なんて求めてしまうのは東京で暮らしている自分のエゴなんだろうけど、ちょっと寂しい。
振り返ってみて、今自分がいる東京。
都心部には歴史を感じさせる旧跡、地名などが今でも残っている。その由来を想像しながら(調べてではない)散歩するのは楽しい。当たり前だけど、都心は歴史のある街が多いから、実は「その土地らしさ」は都心の方が残っているのかもしれない。
でもまさか、縄文時代の地図を片手に散歩する人がいるとは思わなかった(笑)。そんな中沢新一氏の「アースダイバー」。この本に書かれている、神社仏閣が建立されている場所についての、昔の人の直感・感覚の正確さには感心する。まさか土地の由来が縄文時代までさかのぼれるとは思わなかった。。
学術的には、突っ込みどころ満載の本なんだろうけど、自分はとても楽しく脳内散歩できた作品。