TOKYO 山内道雄

200809yamauchi 「TOKYO」 山内道雄写真展


こちらも通りかかったら偶然新宿ニコンサロンで開催されていました。偶然や直感は大事にしているので(笑)迷わず拝見しました。
山内氏の写真には、1997年に香港を題材にした写真展で初めて出会い、度肝を抜かれたのを覚えています。
折しも香港返還の年。
数々の香港をテーマにした写真展・写真集の中で、個人的にはダントツ一番の迫力でした(この写真展で伊奈信男賞を受賞されてますね)。
そんな山内氏は、ずっと東京を撮り続けてらっしゃる写真家のお一人です。今回はその「経過報告」のような内容。
私は色々な時、『良い面』を見る様に意識もしているし、なんとなくそういう見方をしてしまうのですが、実はこれはある意味不自然なこと。
物事には『良い面』も『悪い面』もあるし(というか良い・悪いは表裏一体で同時に存在するもの。価値観の問題。)その片面しか見ない、というのはねえ…自分のキャパがまだまだ狭いんでしょうね(笑)。
清濁合わせ飲む。それが理想。
そんな私に、山内氏の「TOKYO」は、目の前の東京を、良いとか悪いとか、綺麗とか汚いとかではなく、「これが今、私(山内氏)が感じている東京なんだ」とそのまま突きつけられているように感じます。
そのパワーにもしかすると拒絶反応を起こす方もいらっしゃるかもしれませんが、写真に興味がある方は是非(15日までです!)。



新宿ニコンサロン
山内 道雄展
[TOKYO]
9/2 (火)〜9/15 (月)
10:00〜19:00(最終日は16:00まで)
会期中無休