ホテルという場所。「雲仙観光ホテルで働きませんか?」

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大好きなホテルのひとつ、長崎の「雲仙観光ホテル」がスタッフを募集している。
http://www.unzenkankohotel.com/
https://www.facebook.com/shinpei.yamamoto.963/posts/759050677556611?pnref=story
http://blog.livedoor.jp/organicbase/archives/52348844.html

特に、これから調理のキャリアを積んでいく年齢の方には、とても魅力的だと思います。

自分の生まれついてのものではなく、後天的な(つまり社会的な)行動原理は、20代の殆どの時間を過ごした、東京西新宿のホテルで作られたと思っている。

私は、ホテルという場所は、サービス業のパッケージとして一つの最高の形、だと思う。
ホテルで働いていた時に私が好きだったのは、ゲストのどちらかというと非日常的な「特別な瞬間」を一緒につくり上げることができること。

立地、建築デザイン、提供するサービスレベル・スタイル(ラグジュアリー、ユースホステル等)、泊まる部屋、食べるもの、飲むもの、食器、調度品、装花、美容、アメニティ、制服、バンケットルーム(宴会場)、ケータリング、ジム・プール、スーベニアショップ、ショッピングモール。

自分はバンケットルームのサービス専門スタッフ、という立場で先輩方から、本当に多くのことを教えて頂いた。

関わっていないと忘れてしまうので、今はかなり、うろ覚えになってしまっているけども、
テーブルマナー、国際プロトコール、結婚披露宴、偲ぶ会、ディナーショウ。皇族、各国大使館、プロスポーツチーム帯同のシェフ。国際会議、展示、ワイン、チーズ審査。国際慈善事業団体、シンクタンク、ITセミナー。
洋食・和食・中華の食材のこと、調理法のこと、道具のこと。国々や信仰によっての食事の仕方。ワイン、ウィスキー、スピリッツ、ビール、日本酒、焼酎から紹興酒、茅台酒。シガー、コーヒー、コニャック、チョコレート。
陶磁器、グラス、カトラリー、リネンクロス。家具、インテリア調度品、服装のルール。

書ききれない。

全ての事を自分が経験できた訳ではないけども(調理やベルボーイ、フロント業務等はしていない)そういったヒト、モノ、コトが存在していて、どういった仕組みで動いているのか、ということは見せてもらえた気がする。出張で他のホテルも幾つか拝見した。

それで、本当に当たり前のことなんだけれど、立地だデザインだ食材だとグダグダ書いたけども、私が経験した中で、一番ホテルの雰囲気に、ホテルのクオリティに影響を与えるのは、一番大事なのは「人」でした。

まずスタッフ。そしてゲスト。
スタッフが変わっていくと、来てくださるゲストも変わる。そうすると場が変わる。
どんなに素晴らしい建物でも、そこを毎日掃除するのは、人。どんなに素晴らしい食材でも調理するのは、人。

「雲仙観光ホテル」洋食料理長の山本晋平さんや、バーテンダーの池田さん、スタッフの皆さんの、
「ああ皆さんこのホテルや雲仙がお好きなんだろうなあ」と思わせるその静かな誇り、が少し羨ましかったりする。

実際に「雲仙観光ホテル」にお邪魔したのは、3回ほどだったと思うのだけれど、時々「皆さんお元気かな?」と思い出してしまう。それだけで、自分にとってはとても大事な場所のひとつです。
ああ、山本シェフの雲仙の野菜を使ったお料理が食べたい…。


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