尾崎久美子 at 公園通りクラシックス

いつまでたっても渋谷は苦手だ。色々な人の意識が四方八方から向かってくる気がして、こっちも神経過敏になってしまう。自分を閉じ気味に、少し早足に公園通りクラシックスに向かう。
以前、鎌倉でのマクロビオティックイベントでお会いした、尾崎久美子さんのライブ。その時は、アカペラで数曲、でした。
だいたい何でも過去の記憶は美化されるもので、音楽なども例外ではないのですが、今日は、裏切られました。ピアノの弾き語りだったのですが、震えました。
一曲目オリジナルの「耳をすまして」のピアノのタッチ、声。ビーンと自分の周りの空気が震えて、「ああ、こんな歌を歌う人だったんだ…」と初めて知りました。以前の記憶は全然あてになりませんでした(笑)。休憩をはさんで全14曲。オリジナル、ポップス、歌謡曲、ゴスペル、民謡なんでもあり。もちろん尾崎さんのフィルターを通してですが。
カバーで、ボ・ガンボス小林建樹の「祈り」が入っていたのは意外で、嬉しかったですね。オリジナル「この想い」はジブリの感触だったり。
いい音楽は、みんなのものだな、と改めて思いました。
カバーだとか、コピーだとか、関係ない。その曲に対する愛情があれば、ちゃんとその人がその人の音で鳴らせていれば、いいんです。バッハもショパンもドビュッシーも。ジョン、カート、フィッシュマンズでも。
分野は違えど「人に伝える」ということは、実は、とても素敵なことなんじゃないか、と思い出させてくれるライブでした。感謝。


1件のコメント

  1. 昨日はどうもありがとうございました!
    そのように感じていただけて、とても嬉しいです!
    そして、過去の記憶も裏切ることができて、よかった(笑)。
    また、ぜひいらしてくださいませ。

  2. >おざきさん
    こちらこそ、とても楽しめました。
    またライブお邪魔させていただきます!。楽しみです。

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