「種を蒔く人」 福島PICK-UP 服と雑貨 2/21(土)22(日)吉祥寺

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PICK-UP 服と雑貨
2015年2月21日(土)22日(日)
吉祥寺ヒトト 特設スペース
女性、男性どちらもお楽しみいただけるアイテムセレクトになっています!
詳細 http://www.organic-base.com/topic/pick_up/
店舗HP http://www.pick82.net/
「何故、オーガニックベースが洋服の販売イベントを?」
と、思われるかもしれない。
企画をすすめている最中の自分には、必然・当然となっている思いや物事も、ふと外から眺めてみるとよく分からない・伝わっていないことが結構多い。
そもそも「PICK-UP」は福島の所謂洋服屋さんで、オリジナルの洋服を作っているわけではない。過去、種市や写真展などで「作り手」「作家」を中心にご紹介してきたチームの一人として、何故東京でも手に入る物を販売してる福島「PICK-UP」をわざわざご紹介するのか、したいのか。
福島や東京で「PICK-UP」の高橋さん、田中さん、藁谷さんとお会いする中で、改めて自分自身確認したことを、メモしておく。
オーガニックベース代表の奥津と、私達は何がしたいのか、ということを常々話す。
それは活動しながら確認しながら、砥いでいく様なものなので、傍から見ると言うことが変わっていっている様に見えるかもしれないが、私達はそぎ落としているつもりだ。
今現在(2015年2月)での奥津の表現を借りると、

『▽ 風と土を、食べて感じてもらう場として
たとえば、数百年つづく伝統的な製法でつくられた保存食。
あるいは何代も種どりされた力強い在来種の野菜。
ヒトトはそれら、各地域の風と土に育まれた食材を、
ダイレクトに感じてもらえる場でありたい。
作り手の息づかい、その土地の風土を料理を通じて感じてもらいたい。
この東京という街で。
食材や料理においても「マクロビオティック」をベースにしていますが、
カタチだけのそれはまったく意味がありません。
丁寧さ。素材を大事にすること。
そんな地道な「当たり前」の作業にロマンを感じてくれる方。
美味しくて力強い、そして優しい料理。
日々と季節は一日とて同じでなく、新しいこと。』
奥津のブログより全文は下記リンクより
http://blog.livedoor.jp/organicbase/archives/52320329.html

ということ。
飲食店のヒトトに関しての文章なので「食材」を例にして表現してあるが、要するに「その土地々々の風土」を感じてもらいたい、大事にしていきたい、残していきたい、ということ。
この場合の「風土」とは、狭い意味ではその地域の自然環境、という意味になるのだろうが、その意味の「風土」からは「人」が抜け落ちている。
私の思う大切にしたい「風土」は「人」も含むものだ。
人を別にして考える必要性は全く無くて、人もその地域の動植物のひとつだ。
福島市を訪れてみると分かる。
ふと目を上げれば、吾妻小富士が目に入る。今の時期は雪化粧で美しい。
高台に登れば、阿武隈川の流れが南北に。
この時期吾妻連峰から吹き降ろす風は、東京よりも厳しい冷たさだ。
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この環境、この光が心根にあり、原風景として持っている福島市の方と、例えば山口県の瀬戸内海沿岸部で育った私では、カラダもココロも考え方の癖もきっと、違う。
そしてその違いは、その土地々々の「風土の違い」と言えると思う。
「PICK-UP」は福島市で33年続く洋服屋で、若いスタッフは元々学生の頃からお店に通っていたという。
高橋さんは、33年間、福島市で種を蒔き続けてきたのだ。
洋服を販売するということを通して、地域でのイベント・活動を通して、福島市の風土を育んできたのだ。
あくまで私の感覚では、
種市」での、その地域の野菜を守り続けている農家さん、
ヒトトと雲与橋」での、大分耶馬溪下郷の地元の方、移住した方、
風がつくるもの」での、その地域の乾物・干物・保存食を写真を通して下の世代の私達に伝えてくれている大橋さん、
「PICK-UP 服と雑貨」での、福島PICK-UPの3人と、PICK-UPが選んだ洋服達、
をご紹介することは、「その土地の風土」を伝えるということだ。
そうか、並べてみると、皆に共通するのはその土地で「種を蒔く人」だ。今まで、これから。
私は、そういったヒトモノコトを、ご紹介していきたいのかもしれない。

福島市を案内して下さった時のPICK-UP代表の高橋さんは、これから店を、街を、こうしていきたい!ということを終始キラキラした表情で楽しそうに語って下さった(外から来た私に、今の空間線量のことや除染作業のことなどもきちんと説明してくださりながら)。
お店での田中さんは、私の漠然とした話から、orSlowのパンツを選んで下さり、それは私の狭い選択肢には無かったものだけれど、穿いてみるとなるほど〜と、つい嬉しくなって購入してしまった(藁谷さんは残念ながらお休みで今回は、お会いできなかった。)。
洋服の販売イベント、だけれども、今回私が一番みなさんにご紹介したいのは「PICK-UP」の3人、高橋さん、田中さん、藁谷さん、だな。
2/21、22。タイミングの合う方は是非、お三方に会いに来てください。
ついでに、しっかりお買い物して下さい(笑)。
PICK-UPのセレクトしたものは、作家モノというよりは、マスプロダクツですが、まっとうなモノづくりの洋服です。安物買いの〜には絶対になりません。
女性も男性もどちらもお買い物を楽しんで頂けるアイテムセレクトで準備して下さってます(PICK-UPには、レディース中心のBarnSという別店舗もあるのです)。
私が手に入れたorSlowのパンツは、同じ日に女性が購入されてましたし。
ああ!メモなのに長々と書いてしまった!
いよいよ来週!お楽しみに!