ペンクリニック

去年、ちゃんとした万年筆を買った(過去ログを見ると5月だ)。
万年筆は「書き癖がつくから他人に貸すな」とか「毎日使え」とか聞いたことがあるので、まあ大体毎日何かしら使ってきた。
そんなこんなで約9ヶ月経ったのだけれど、ちょっとインクが出にくい時があるなー、と思ったが調整とかは素人じゃできないし…と漠然とメーカー(セーラー)のページを見ていた。
そしたら偶然にも、地元で「ペンクリニック」が開かれる!ことを知った。
ページを拝見すると、川口さんというペンドクターがいらっしゃるらしい。これはタイミングが合えば一度お願いしたいなあ…。
という訳で、行ってみました。



事前に申し込み用紙に記入して、二人程待ちました。
川口さんは、
いつから使ってるの?。 と質問しながらルーペでペン先を覗き込み、ちょっと苦笑いをなさった様な。
あーこりゃ(インク)出ないだろうねー。 と調整器具と紙ヤスリでペン先をちょいちょいと。
その間、2,3分?かな?。
はい、書いてみて。 と渡されて試し書き。



笑いが出てしまった。
スルスルとインクが…。これが万年筆本来の書き味かあ!指に力を入れなくてもスルスル書ける!(実質初めての万年筆なので(笑))。
どうやら、調整がされてないペン先だとインクが出にくい
=>出そうとして筆圧が強くなる
=>ペン先が痛んで、さらにインクが出にくくなる
=>筆圧が強くなる
の悪循環となるらしい。ペン先を全て調整してから販売するショップがあるのも頷ける。
はい、毎日使ってね。もう力抜いて書けるから。 とお言葉を頂いて終了。200802penclinic
調整の際に、その手際の良さに圧倒されてながら眺めていた川口さんの指先は、プロフェッショナルの職人さんの指先。
ひゃーめちゃくちゃ格好いい!。惚れそうです(笑)。
自分の万年筆は、こんな方々がいらっしゃるメーカーで作られたものなんだなあ…と嬉しくなりました。やはり、出かけてみて良かった。
大事に、毎日、使わせて頂きます。
感謝。