用の美

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「フォルムは機能に従う」


「用の美」


洋の東西は違えど、私はバウハウスや日本の民芸運動などのそんな潔い考え方が好きです。
そこにあるのは「私が!私が!」といったデザインではなくて、機能から導かれた匿名性を持つカタチ。そんなモノが好きです。
(もちろん理想であって、現実にはそんなシンプルな生活はできてませんが。)


「モノ」が家に増えることに、必要以上に慎重になってしまって、なかなか新しく「モノ」を手に入れる機会が少なくなっていますが、in-kyoで出会ったこの新入りは、その潔い佇まいに珍しく即決でした。


シェーカーボックス。


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いままで結構シェーカーボックスは見てきましたし、小さいものが一つ、既に家にはあったりします。
なのに、何故、今シェーカーボックスなのか。


それは、このシェーカーボックスが「桐」で出来ていたからです。
(通常「チェリー」で出来ていることが多いのです。)


そして、何故、「桐」なのか。


それは、






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ずっと『米びつ』を探していたからなのです(笑)。
『米びつ』といえば桐でしょう。この井藤昌志さんのシェーカーボックスは桐で、内側はナチュラルフィニッシュで無塗装のもの。
うちくらいのお米の量なら十分の容量ですし、昭和の木造の台所(「キッチン」ではない)には意外としっくり収まっています。
まな板、しゃもじ、おひつ、蒸籠、シェーカーボックス…。


ああ、シェーカーボックスは「洋風曲げわっぱ」なんだ(笑)。


1件のコメント

  1. わたしも全くおなじものの 小さいバージョンを
    お弁当箱にしようともくろんでいました
    米びつかー すてきです*

  2. >イーヨーさん
    そうですね!曲げわっぱじゃなくてシェーカーボックス弁当箱もありかもですね(表面の仕上げによっては)。
    私はシェーカーボックスは小物入れだとばかり思っていたら、井藤さんに、乾物とか(豆とか穀物とかかな?)食料品の保存にも使用していたということを聞きました。
    その時のin-kyoの展示でお米が入っていて、「こりゃカワイイ!」となりました(笑)。

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