意識して動かす。(内田 輝 クラヴィコード演奏会 2015/6/5)

150605myoushinji
「京都で、クラヴィコードの演奏会があるから是非聴いて欲しい!」
とご紹介を受け、何故か「あ、これは行こう。」とスッと思えたので、参加してきました。
内田 輝さん クラヴィコード演奏会
恥ずかしながら申込んだ後で良く確認してみると、今回は、京都のお寺で陶芸、作画等の展示「【龍・虎】高仲健一展in 京都妙心寺」のイベントとして行われました。
会場は、臨済宗大本山妙心寺大法院
お寺の南門に到着し、その広さにしばし呆然。少し早めに着いて良かった〜と、道に迷いつつ境内を散策。
クラヴィコード演奏会は、大法院の一室で行われ、参加者は私を含め10名ほど。
(具体的な内容は、まだ明日(6/6)も演奏会があるので、ここでは述べません。)



演奏会が始まると、雨音が強くなってきました。
クラヴィコードは、ピアノ発明以前からある鍵盤楽器なのですが、ピアノなどに比べると音が非常に小さく、繊細な印象の楽器です。
そのため、こちらが「意識して演奏を聴きにいく」という感覚がありました。雨音が強かったこともありますが。
今回の私の場合は、クラヴィコード演奏を「意識して聴く」つまり聴覚を自分から意識して働かせることで、演奏以外の雨音、鳥の声、外の話し声、他の音も一緒に「聴いている」様な感覚になりました(聞こえている、のではなく)。
演奏者の内田さんは、「クラヴィコードは『パイプ』だと思う。」と仰っていました。自分と何かを繋げる為の。
この感覚、何かに似ているな…と考えて思い当たったのは、「身体感覚講座」の松田恵美子先生の仰っていた「意識して自分の骨を動かす」ということ。
普段自分が意識しなければ、動かないけど、自分が「ここに仙骨がある。動かす。」と意識してやれば、自分の身体はちゃんと動いてくれる、という様なことを松田先生からは教わりました。
そして最近、京都で新しく習い始めた卓球のコーチからも
「体幹の骨が動かせてないから、動きが固い。手先足先から動くのではなくて、まず先に体の中の骨を動かすという意識で。」と言われたばかりでした。
うう。
つまり自分は今、自分の「幹」の部分(体幹であったり五感)をちゃんと意識して使いなさい、という時期なんですね。身体と意識は表裏一体です。
もう一度、自分の身体、意識の「幹」をちゃんと見直しなさい、メンテナンスしなさい、固くなっているから柔らかくしなさい、と。
京都へ引っ越したのも、そのタイミングだったからなのでしょう。
「意識して動かす。」これね、意外とやってないんですよね。
ながら〜をしていると特に。なんとなく見ている、なんとなく流れで、いつもの癖で、というように。反省。
ともあれ、雨のお寺で聴いたクラヴィコードは、身体の奥まで、じわっとその波が染み込んでくるような、素敵な演奏でした。
ご紹介してくださったTさんに、感謝です。